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渋谷栄一著(C)

定家本「後撰和歌集」情報と資料

目次

1.概要
2.研究史・参考文献
3.論文・解題抄
4.奥書と勘物
5.周辺と関連

1.概要

1-1「後撰和歌集」の諸本系統

 杉谷寿郎は「後撰和歌集」の諸本系統について、以下のように4分類する。
  1 汎清輔本系統
   (1)二荒山本
   (2)1.片仮名本
      2.伝慈円筆本
      3.承安3年本
  2 古本系統
   (1)1.白川切
      2.堀河具世筆本
   (2)胡粉地切
   (3)行成本
   (4)1.烏丸切
      2.イ慶長本
       ロ雲州本
  3 承保3年本系統
  4 定家本系統
   (1)1.無年号本A類
      2.無年号本B類
   (2)年号本
      3.承久3年5月21日書写本
   4.貞応元年7月13日書写本
   5.貞応元年9月3日書写本
   6.貞応2年9月2日書写本
   7.寛喜元年4月1日書写本
   8.天福2年3月2日書写本
   9.嘉禎2年11月29日書写本
(参考 杉谷寿郎『後撰和歌集』39-40、115-116頁 平成3年3月 笠間書院)
 定家本は、無年号本と年号本に二大分類され、前者はさらにA類とB類とに区分され、後者は7種類の年号本が伝存する。
 一方、片桐洋一は「定家本系統」と「異本系統」(非定家本系統)に大別する。現存伝本のほとんどが定家書写本系に属するがゆえにである。

 従来、定家本「後撰和歌集」として、「天福2年3月2日書写本」を江戸時代初期に透写した「国立歴史民俗博物館蔵」(高松宮旧蔵)が、『新日本古典文学大系本』の底本に使用されたり、また定家の孫冷泉為相が書写した「日本大学総合図書館蔵本」が『新編国歌大観』に採用されて広く利用されてきた。ところが、その原本である冷泉家時雨亭文庫蔵『後撰和歌集 天福二年本』(国宝 2004年6月 朝日新聞社)が公刊された。該本は、73歳の藤原定家が鍾愛の孫姫(為家の女、為子1、2歳頃か)に伝授しようとして、天福2年(1234)3月2日に家本を書写し、同14日に読み合わせを終えたものに、同年4月6日に、「藤原行成筆本」を朱筆で校合したものである。それを為家が68歳の時に4男の為相に与えて以来今日まで冷泉家に伝えられてきた貴重な古典籍である。

1-2 冷泉家時雨亭文庫蔵「後撰和歌集 天福二年本」(国宝)書誌

表紙 茶斐紙に金銀箔砂子散らし雲霞引き
外題 左上方に「後撰和謌集 上下」と直書き(後代の筆跡)
本紙 縦22.9・×横14.3・ 13括り 綴葉装冊子本
   第1括   7枚 14丁(最初の1丁は表紙に貼付 見返から巻第三春下13丁裏まで)
   第2括   7枚 14丁(巻第三春下14丁表から巻第四夏27丁裏まで)
   第3括   8枚 16丁(巻第四夏28丁表から巻第六秋中43丁裏まで)
   第4括   8枚 16丁(巻第六夏44丁表から巻第九恋一59丁裏まで)
   第5括   8枚 16丁(巻第九恋一60丁表から巻第十恋二75丁裏まで)
   第6括   8枚 16丁(巻第十恋二76丁表から巻第十一恋三91丁裏まで)
   第7括   8枚 16丁(巻第十一恋三92丁表から巻第十二恋四107丁裏まで)
   第8括   8枚 16丁(巻第十二恋四108丁表から巻第十三恋五123丁裏まで)
   第9括   8枚 16丁(巻第十三恋五124丁表から巻第十五雑一139丁裏まで)
   第10括   8枚 16丁(巻第十五雑一140丁表から巻第十六雑二155丁裏まで)
   第11括   7枚 14丁(巻第十六雑二156丁表から巻第十八雑四169丁裏まで)
   第12括   7枚 14丁(巻第十八雑四170丁表から巻第十九羇旅183丁裏まで)
   第13括   9枚 18丁(巻第十九羇旅184丁表から見返まで 最後の1丁は表紙に貼付)
   見返し含めて全紙数202丁
料紙 無界の鳥の子紙
筆跡 全丁、藤原定家筆
書式 巻第一春上 (2丁裏見開き始まり 7丁裏終る)
   巻第二春中 (8丁表始まり 12丁裏終る)
   巻第三春下 (13丁表始まり 22丁表終る)
   巻第四夏  (22丁裏見開き始まり 30丁表終る)
   巻第五秋上 (30丁裏見開き始まり 35丁裏終る)
   巻第六春中 (36丁表始まり 44丁表終る)
   巻第七秋下 (44丁裏見開き始まり 53丁表終る)
   巻第八夏  (53丁裏見開き始まり 58丁裏終る)
   巻第九恋一 (59丁表始まり 68丁表終る)
   巻第十恋二 (68丁裏見開き始まり 82丁表終る)
   (*82丁裏から83丁表見開き白紙)
   巻第十一恋三(68丁裏見開き始まり 97丁裏終る)
   巻第十二恋四(98丁裏見開き始まり 111丁表終る *98丁表白紙)
   巻第十三恋五(111丁裏見開き始まり 125丁表終る)
   巻第十四恋六(125丁裏見開き始まり 135丁裏終る)
   巻第十五雑一(136丁裏見開き始まり 146丁表終る *136丁表白紙)
   巻第十六雑二(146丁裏見開き始まり 157丁裏終る)
   巻第十七雑三(158丁表始まり 166丁裏終る)
   巻第十八雑四(167丁裏見開き始まり 176丁表終る)
   巻第十九離別羇旅(176丁裏見開き始まり 186丁表終る)
   巻第二十慶賀哀傷(196丁裏見開き始まり 196丁表終る)
1面 10行書
奥書「天福二年三月二日庚子重以家本終書
   功于時頽齢七十三眼昏手疼寧成
   字哉 △△………△△(為伝授鍾愛之孫姫也#△△………△△)
                桑門明静
   同十四日令読合之書入落字等終[言+乞]
   此本付属大夫為相頽齢六十八桑門融覚
                 (花押)」
(参考 片桐洋一『冷泉家時雨亭叢書3 後撰和歌集 天福二年本』「解題」)

1-3 藤原定家の「後撰和歌集」書写年譜(◎現存自筆本 ○現存転写本)

 1162年(1歳)この年、定家誕生
 1204年(43歳)父藤原俊成死去
 1221年(60最)○(1)後撰和歌集(承久3年5月21日書写本、宮内庁書陵部蔵「二十一代集」、某家蔵本は鎌倉時代書写の善本)
 1222年(61歳)○(2)後撰和歌集(貞応元年7月13日書写本、宮内庁書陵部蔵東常縁筆本)
         (3)後撰和歌集(貞応元年9月3日書写本、伏見天皇宸翰断簡)
 1223年(62歳)○(4)後撰和歌集(貞応2年9月2日書写本、神戸市太山寺所蔵橋本公夏筆本)
 1229年(68歳)○(5)後撰和歌集(寛喜元年4月1日書写本、小松茂美氏所蔵伝蜷川親当筆本)
 1133年(72歳)10月11日出家、法名「明静」
 1234年(73歳)◎(6)後撰和歌集(天福2年3月2日書写本、*冷泉家時雨亭文庫本 冷泉家時雨亭叢書第3巻所収 2004年6月 朝日新聞社)
 1236年(75歳)○(7)後撰和歌集(嘉禎2年11月29日書写本、岸上慎二氏所蔵本)
 1241年(80歳)8月20日死去
 無年号本   ○(8)後撰和歌集(無年号A類本、京都大学図書館蔵中院本、国立歴史民俗博物館所蔵飛鳥井雅有奥書本)
        ○(9)後撰和歌集(無年号B類本、伝亀山天皇宸翰本、陽明文庫所蔵近衛基煕筆本)

以上、杉谷寿郎『後撰和歌集研究』(1991年〈平成3)3月 笠間書院)、片桐洋一『冷泉家時雨亭叢書3 後撰和歌集 天福二年本』「解題」(2004年<平成16年>6月 朝日新聞社)を参照。

2.研究史

2-1 定家本「後撰和歌集」主要研究書
1991-3 SUGITANI(杉谷寿郎『後撰和歌集研究』1991年〈平成3)3月 笠間書院)
2004-6 KATAGIRI(片桐洋一『冷泉家時雨亭叢書3 後撰和歌集天福二年本』「解題」2004年〈平成16〉6月 朝日新聞社)

3.論文・解題抄

3-1 定家本の校訂過程

《杉谷》「定家は年号本(1)承久三年本の奥書に、「以此本重書写已四ヶ度」と記しているので、その生涯に『後撰集』を少なくとも一三度は校訂し書写していることが知られる。その校訂は、父俊成本から無年号本A類へ、またB類へと整序の方向をとって発展し、年号本の承久三年本に至って本文が固定的となるが、さらに行き戻りしながら進展してゆき、天福二年本において行成本を得て自家の本文に確信を持ち終局をみる。それゆえ天福二年本は定家の校訂の到達点を示す本文であり、冷泉家においても二条家においても証本とされてきた。また、現在もこのような研究成果の上に立って、天福二年本が定家本の代表的本文として使用されており、テキストも流布している。」(『後撰和歌集研究』116頁)

3-2 定家本の諸本

(1)後撰和歌集(承久3年5月21日書写本、宮内庁書陵部蔵「二十一代集」、某家蔵本は鎌倉時代書写の善本)
(2)後撰和歌集(貞応元年7月13日書写本、宮内庁書陵部蔵東常縁筆本)
(3)後撰和歌集(貞応元年9月3日書写本、伏見天皇宸翰断簡)
(4)後撰和歌集(貞応2年9月2日書写本、神戸市太山寺所蔵橋本公夏筆本)
(5)後撰和歌集(寛喜元年4月1日書写本、小松茂美氏所蔵伝蜷川親当筆本)
(6)後撰和歌集(天福2年3月2日書写本、*冷泉家時雨亭文庫本 冷泉家時雨亭叢書第3巻所収 2004年6月 朝日新聞社)
(7)後撰和歌集(嘉禎2年11月29日書写本、岸上慎二氏所蔵本)
 1241年(80歳)8月20日死去

(8)後撰和歌集(無年号A類本、京都大学図書館蔵中院本、国立歴史民俗博物館所蔵飛鳥井雅有奥書本)

《片桐》「奥書に書写の年号は記されていないが。本文内容から見て、定家本確立以前の、最も初期の書写と見てよかろう。本文的に異本系に通ずる要素を多く残している。『後撰和歌集総索引』(大阪女子大学 1975年)に翻刻した京都大学図書館蔵中院本のほか、国立歴史民俗博物館蔵の飛鳥井雅有奥書本などがある。」(『冷泉家時雨亭叢書3 後撰和歌集天福二年本』「解題」15頁 2004年〈平成16〉6月 朝日新聞社)

(9)後撰和歌集(無年号B類本、伝亀山天皇宸翰本、陽明文庫所蔵近衛基煕筆本)
《片桐》「第二次大戦時に伝亀山天皇宸翰本が岩波文庫に収められているが、他に陽明文庫蔵近衛基煕筆本などが知られている。」(『冷泉家時雨亭叢書3 後撰和歌集天福二年本』「解題」15頁 2004年〈平成16〉6月 朝日新聞社)

4.奥書と勘物

4-1 定家本「後撰和歌集」奥書集成

(1)「承久3年(1221)5月21日書写本」  「承久三年五月廿一日午時書之、于時天下大徴之、天子三上皇皆御同所、白旄翻風、霜刃耀日、如微臣者、紅旗征戎非吾事、独臥私廬、暫抄病身、悲矣、火災崑岡、玉石倶焚、倩思残涯、只拭老涙、此集無尋常之本、為備後輩之所見、今日写之、<去六日書始之、同廿四日校之>」(辻彦三郎『藤原定家明月記の研究』95頁による)

(2)「貞応元年(1222)7月13日書写本」
 「此集故者公卿皆書名朝臣字
  枇杷大臣哥二首伊勢贈答書業平朝臣
  名如此事後代之人或推而直之是
  非書写之誤此集之本説也不可直
  改
   貞応元年七月十三日為備後学之
   証本凌老眼終写書之功
         戸部尚書藤在判
   同十五日以子息令読合直付落
             字訖」
    (宮内庁書陵部蔵東常縁筆本)

(6)「天福2年3月2日書写本」
 「天福二年三月二日庚子重以家本終書功
  于時頽齢七十三眼昏手疼寧成
  字哉(為伝授鐘愛之孫姫也)
          桑門明静
  同十四日読合之書入落字等訖」
     (冷泉家時雨亭叢書第3巻所収本奥書)

4-2「後撰和歌集 天福二年本」巻末勘物

GOSE000039201 天暦五年十月晦日於昭陽舎撰之
GOSE000039202 為蔵人左近少将藤原伊尹別当
GOSE000039203 寄人讃岐大掾大中臣能宣河内掾清原元輔
GOSE000039204 学生源順 近江少掾紀時文
GOSE000039205 御書(書+所)預坂上望城等也 謂之梨壺五人」197オ
GOSE000039301 御筆宣旨奉行文  謙徳公  順
GOSE000039302 右親衛藤亜将者当世之賢士大夫也雄
GOSE000039303 釼在腰抜則秋霜三尺雌黄自口吟又寒
GOSE000039304 玉一声逮于跪彼仙殿之綺莚[行+金]此
GOSE000039305 神筆之綸命天下弥知忠[魚+更]不朽艶
GOSE000039306 情相兼之臣(臣=ト云コトヲ)昔雖柿下大夫振英声
GOSE000039307 於万葉花山僧正馳高興於行雲而亦
GOSE000039308 伝人間之虚詞未賜聖上之其迹見」197ウ
GOSE000039401 今思古尠哉(尠哉=スクナイカナ)希哉于時天暦五年歳次
GOSE000039402 辛亥玄英初換(換=カハル)之月朱草将尽(尽=ツキナムトスル)之
GOSE000039403 期也」198オ

4-3「後撰和歌集 天福二年本」行成筆本の巻末識語

GOSE000039701 此集謙徳公蔵人少将之時奉行之由見于此文
GOSE000039702 万寿按察大納言之筆定為証本歟之致信
GOSE000039703 <料紙表紙/共有下絵>尋出彼本校合<色紙紗表紙/二十巻也>無珠珍事
GOSE000039704 近代説々相異事等以朱注之
GOSE000039705 さくさめのとし 或抄云此大納言筆真名ニ丁年と被書
GOSE000039706         於此本者全不異他仮名七字也
GOSE000039707 あとうかたり あとかたりと被書
GOSE000039708 そよみともなく とを山すりのかり衣 両事如此
GOSE000039709 作者 宮少将 此本又如此
GOSE000039710 おほつふね 又如此」199ウ
GOSE000039801 はちすはのうへはつれなき
GOSE000039802 あまのまてかた 如家説
GOSE000039803 北野行幸 みこしをか おほむこしをかと被書
GOSE000039804  陽成院のみかとのおほみうた
GOSE000039805 つくはねのみねよりおつるみなのかは
GOSE000039806 こひそつもりてふちとなりける
GOSE000039807  はるすむのよしなはのあそんのむすめ
GOSE000039808  さかのへのこれのり
GOSE000039809   天福二年四月六日校之」200オ
GOSE000039901  世間久云伝之説
GOSE000039902 題しらす よみ人しらす 古今如此
GOSE000039903 題しらす よみ人も 後撰
GOSE000039904 題よみ人しらす 拾遺抄如此
GOSE000039905  亡父命云此説不定事也 被書進 院之本
GOSE000039906  皆如古今被書
GOSE000039907 今見此本果而如古今如此事只後人之所称歟」200ウ

4-3「後撰和歌集 天福二年本」本文勘物

作 品 歌 頁行字
GOSE000000101 後撰和歌集巻第一
GOSE000000102  春(春+哥<朱>)上
GOSE00000020901【左大臣】-小野宮
GOSE00000030701【題しらす】-古今興風哥相似
GOSE00000040401【行明親王】-延喜親王実寛平第十母京極御所
GOSE00000060705【閑院左大臣】-冬嗣
GOSE00000061001【藤原兼輔朝臣】-入古今中納言右衛門督承平三年薨
GOSE00220080701【わかせこに見せむと思し梅花それとも見えす雪のふれゝは】-万葉
GOSE00330100201【かきくらし雪はふりつゝしかすかにわか家のそのに鴬そなく】-万(万=無<朱>)
GOSE00370100601【君かため山田のさはにゑくつむとぬれにし袖は今もかはかす】-万
GOSE00000101001【朱雀院の兵部卿のみこ】-敦固 寛平第五三品兵部卿延長四年九月薨
GOSE00000110303【紀長谷雄朝臣】-延喜二年参議十年権中納言十二年二月薨六十八
GOSE00000120301【藤原雅正】-タヽ
GOSE00000130601【はしめて宰相に】-延喜廿年正月参議中将如元

GOSE000001401 後撰和歌集巻第二
GOSE000001402  春(春+哥<朱>)中
GOSE00000140501【藤原扶幹朝臣】-大納言按察天慶元年七月薨七十五
GOSE00000140801【藤原伊衡朝臣】-延喜十六年右少将七年蔵人延長三四位同十月中将 延長八年正四位下兼内蔵頭承平四参議七年右兵衛督
GOSE00000161001【河原左大臣】-融入古今
GOSE00000170401【菅原右大臣】-延喜廿二年贈右大臣正二位正暦四年五月右大臣正一位十一月贈太政大臣
GOSE00000180501【大将御息所】-藤能子女御元更衣三条右大臣女仁善子弟
GOSE00620180801【春くれはこかくれおほきゆふつく夜おほつかなしも花かけにして】-万
GOSE00000190801【藤原師尹朝臣】-後小一条左大臣左大将天暦二年権中納言左兵衛督
GOSE00000191001【衛門のみやすん所】-能子同人云々父右衛門督之時為更衣両所名不同随其時書歟
GOSE00000200601【藤原朝忠朝臣】-天暦六年参議応和三中納言康保三薨五十七

GOSE000002401 後撰和歌集巻第三
GOSE000002402  春(春+哥<朱>)下
GOSE00000240501【藤原顕忠朝臣母】-大納言源湛女従五上字栽更衣
GOSE00000270501【こわかきみ】-惟喬親王女
GOSE00000300201【もとよしのみこ】-元良陽成第一三品兵部卿天慶六薨五十四
GOSE00000300501【源さねあきら】-信明
GOSE00000301001【すけのふ】-助信敦忠卿一男天徳二年蔵人少将後右中将
GOSE00000310403【あつたゝの朝臣】-天慶二参議左中将五年権中納言六年薨卅八
GOSE00000330603【源清蔭朝臣】-大納言陽成院源氏天暦四年薨
GOSE00000360801【三条右大臣】-兼左大将内大臣高藤三男
GOSE00000380601【源仲宣朝臣】-延長八右少将承平六四位右兵衛督大納言貞恒男光孝天皇孫

GOSE000004301 後撰和歌集巻第四
GOSE000004302  夏(+哥<朱>)
GOSE00000460201【良岑義方朝臣】-天慶二蔵人承平六年右少将天慶八年中将天暦元卒
GOSE00000480205【藤原高経朝臣】-蔵人頭従四位下右兵衛督贈太政大臣長良七男
GOSE01770500501【独ゐて物思ふ我を郭公こゝにしもなく心あるらし】-万
GOSE00000510101【三条右大臣】-寛平九年右少将延喜六年左中将
GOSE01870520801【たひねしてつまこひすらし郭公神なひ山にさよふけてなく】-万
GOSE00000550601【内侍のかみ】-尚侍貴子貞信公一女延喜入文彦太子宮天慶元尚侍応和二薨贈正一位
GOSE00000550701【太政大臣】-貞信公
GOSE00000560501【桂のみこ】-敦慶親王也見大和物語
GOSE00000571001【みな月はらへ】-古人六月中多出川原修祓不限晦日也

GOSE000005901 後撰和歌集巻第五
GOSE000005902  秋(秋+哥<朱>)上
GOSE00000610101【源昇朝臣】-大納言
GOSE00000611001【源中正】-筑前守大蔵少輔当年子近院右大臣孫
GOSE02340630601【玉髪たえぬ物からあらたまの年の渡はたゝひとよのみ】-万
GOSE02390640501【天河とをき渡はなけれとも君かふなては年にこそまて】-万
GOSE02410640816【そこゐ】-そ(そ\<朱>)よみ清本奥義釈之家本用そこゐ(本用之<朱>)
GOSE00000670701【藤原元善朝臣】-宮内卿右京大夫是法子中納言葛野麿孫

GOSE000007001 後撰和哥集巻第六
GOSE000007002  秋(秋+哥<朱>)中
GOSE00000710901【近江更衣】-源周子右大弁唱女生時明并内親王三人
GOSE00000720501【法皇御製】-寛平
GOSE00000730101【右大臣】-九条
GOSE03140791009【ひとつ】-清本ひつと 家本ひ(ひ\<朱>)とつ也
GOSE00000860301【枇把左大臣】-仲平兼左大将昭宣公三男

GOSE000008701 後撰和歌集巻第七
GOSE000008702  秋(秋+哥<朱>)下
GOSE00000900201【兼輔朝臣】-延喜十三年左少将蔵人十七年蔵人頭十一月四位十九年中将
GOSE00000900601【藤原忠房朝臣】-延喜十一年左少将十八年四位止少将
GOSE03750910901【はつしくれ】-在冬初諸本同
GOSE00000990701【右近】-季縄女
GOSE00001000301【平伊望朝臣女】-大納言天慶二年薨
GOSE00001010701【源わたす】-済

GOSE000010501 後撰和歌集巻第八
GOSE000010502  冬(冬+哥<朱>)
GOSE04431050401【はつ時雨ふれは山へそおもほゆるいつれの方かまつもみつらん】-在秋部
GOSE00001090916【いもうとの前斎宮のみこ】-柔子
GOSE00001110901【師氏朝臣】-師氏天慶七参議天徳四年中納言安和二大納言天禄元薨
GOSE05021140401【冬の池にすむにほとりのつれもなくしたにかよはむ人にしらすな】-古今

GOSE000011601 後撰和歌集巻第九
GOSE000011602  恋(恋+哥<朱>)一
GOSE00001211007【きのめのと】-陽成院乳母
GOSE05441240601【このめはる/\の山田を打返し思やみにし人そこひしき】-在春中諸本同
GOSE00001240801【贈太政大臣】-時平左大臣左大将
GOSE00001250401【源たのむかむすめ】-頼
GOSE00001260201【これたゝのみこ】-是忠光孝第一一品式部卿延喜廿年出家
GOSE00001301101【源ひとしの朝臣】-等中納言希男参議右大弁天暦五年薨

GOSE000013501 後撰和歌集巻第十
GOSE000013502  恋(恋+哥<朱>)二
GOSE00001361001【藤原輔文】-一本輔仁
GOSE00001390101【藤原顕忠朝臣】-富小路右大臣本院大臣二男
GOSE00001390405【平時望朝臣】-権中納言承平七年任天暦元年薨
GOSE00001400212【源ひとしの朝臣】-等
GOSE06311430601【色ならは移許も染てまし思ふ心をえやは見せける】-入拾遺しる人のなさ
GOSE00001430907【大江朝綱朝臣】-参議天徳元薨七十二
GOSE00001440201【貞元のみこ】-閑院三のみこ清和第三四品承平元薨母治部卿仲統女
GOSE00001440403【おほつふね】-在原棟梁女
GOSE00001450101【橘公頼朝臣】-延木廿一中将延長二参議承平五帥天慶二中納言四年薨六十五
GOSE00001450901【中将更衣】-参議伊衡女
GOSE00001480201【藤原滋幹】-大納言国経男延長六年右少将承平元年卒
GOSE00001480601【長明のみこ】-四品天暦三年閏正月薨
GOSE00001480607【母の更衣】-藤淑姫参議菅根女
GOSE00001490207【藤原兼茂朝臣】-参議右兵衛督延長元卒
GOSE00001511101【さたくにの朝臣のみやす所】-女御和香子延喜三年為女御
GOSE00001530501【源うかふ】-浮
GOSE00001530801【源すくる】-俊少将使宣旨右大弁唱男
GOSE00001540601【源重光朝臣】-代明親王男康保元参議元中将後大納言長徳四年薨
GOSE06791550804【とを山とり】-(と=す)清本(\<朱>)両説共用(+\<朱>可用スリ<朱>)
GOSE06871571001【たよりにもあらぬおもひのあやしきは心を人につくるなりけり】-古今
GOSE00001610501【源もろあきらの朝臣】-庶明権中納言

GOSE000016501 後撰和歌集巻第十一
GOSE000016502  恋(恋+哥<朱>)三
GOSE00001710101【少将さねたゝ】-真忠
GOSE00001720201【これまさの朝臣】-伊尹天徳四年八月参議左中将一条摂政天禄三年薨
GOSE00001720601【在原行平朝臣】-致仕中納言
GOSE00001721001【平中興】-左衛門権佐蔵人頭右大弁季長男
GOSE00001760901【もろまさの朝臣】-小一条左大臣
GOSE00001790801【右近】-季縄女
GOSE00001800301【藤原守正】-タヽ兼輔卿男
GOSE07481800801【いつ方に立かくれつゝ見よとてかおもひくまなく人のなりゆく】入古今
GOSE00001820101【右大臣】-九条
GOSE00001830801【はせおの朝臣】-中納言長谷雄
GOSE00001850201【藤原真忠】-真忠右大臣恒佐四男天慶六年右少将五年左馬頭
GOSE00001850805【源たのむ】-頼
GOSE00001860601【紀内親王】-一本三のみこ
GOSE00001880201【つりとのゝみこ】-綏子仁和皇女母同寛平配陽成院号釣殿宮
GOSE00001900601【元平のみこのむすめ】-二品弾正尹陽成院第二左大臣顕光母
GOSE00001920501【藤原ありよし】-有好

GOSE000019501 後撰和歌集巻第十二
GOSE000019502  恋(恋+哥<朱>)四
GOSE00002040301【平なかき】-中興
GOSE00002061103【源是茂朝臣】-中納言民部卿天慶四年薨五十七光孝源氏
GOSE00002070501【坂上つねかけ】-常景
GOSE00002070807【平まれよの朝臣】-希世右中弁
GOSE00002110801【源よしの朝臣】-善寛平五年右少将昌泰三年左中将参議舒男
GOSE00002111003【春澄善縄朝臣】-善縄貞観二年参議三年式部大輔十二年従三位薨七十三
GOSE00002120301【葦引の山した水のこかくれてたきつ心をせきそかねつる】-古今
GOSE08692140501【かゝり火にあらぬおもひのいかなれは涙の河にうきてもゆらん】-古今わか身の

GOSE000022101 後撰和歌集巻第十三
GOSE000022102  恋(恋+哥<朱>)五
GOSE00002210305【在原業平朝臣】-枇杷大臣哥也諸本如此非書写之誤
GOSE00002231001【さたかすのみこ】-貞数清和母行平卿女
GOSE09032240901【はちすはの】-他説はすなはの(可付家説<朱>)
GOSE00002280601【源英明朝臣】-斉世親王一男母菅丞相女右近中将前蔵人頭天慶四年卒
GOSE09162280706【あまのまてかた】-蛤也 他家説まくかた 自他説殊不同只可随各可好
GOSE00002290101【藤原ためよ】-為世
GOSE00002300901【西四条の斎宮】-雅子内親王
GOSE00002320501【さたもとのみこ】-貞元
GOSE00002370701【内侍たひらけい子】-平子
GOSE00002400701【あつたゝの朝臣】-贈太政大臣延木九年薨卅九于時敦忠五歳雖難信諸本同
GOSE09672420801【たのめつゝあはて年ふるいつはりにこりぬ心を人はしらなん】-古今躬恒哥也 諸本皆同

GOSE000024901 後撰和歌集巻第十四
GOSE000024902  恋(恋+哥<朱>)六
GOSE10212560101【思ひつゝへにける年をしるへにてなれぬる物は心なりけり】-拾遺
GOSE000025604 【源とゝのふ】-整
GOSE00002581101【兵衛】-兼茂朝臣女
GOSE00002591003【女五のみこ】-依子鬘宮葉は更衣貞子大納言女
GOSE00002601001【藤原かけもと】-蔭基
GOSE00002640501【元長のみこ】-式部卿陽成第三天延四年薨七十六
GOSE00002640607【南院式部卿のみこのむすめ】-貞保式部卿清和第四母二条后延長二薨
GOSE10602660301【こふれともあふよなき身は忘草夢地にさへやおいしけるらん】-古今
GOSE10672670501【あすか河せきてとゝむる物ならはふちせになるとなとかいはれん】-在恋第三諸本同
GOSE00002671001【源たゝあきらの朝臣】-正明天暦五年参議兼大弼是忠親王子
GOSE00002690801【藤原ときふる】-時雨

GOSE000027101 後撰和歌集巻第十五
GOSE000027102  雑(雑+哥<朱>)一
GOSE00002710307【嵯峨の御時の例】-或記云二年十二月十四日寅刻行幸芹河野為用鷹鷂也狩猟之儀一依承和故事或考旧記或随古老口伝如此記者非嵯峨例
GOSE00002710501【在原行平朝臣】-仁和二年十二月四日行幸三年四月十三日致仕寛平五年薨七十七
GOSE00002730701【嵯峨后】-嘉智子仁明母后嘉祥三年崩六十五
GOSE00002750903【おほきおほいまうちきみ】-貞信公
GOSE00002770801【西院の后】-正子淳和后嵯峨皇女
GOSE00002790101【藤原元輔】-右大臣顕忠子天暦五蔵人少将天徳三中将天禄三参議治部卿天延元卒
GOSE00002790801【七条のきさき】-温子昭宣公三女寛平九年為皇后延木七崩卅六
GOSE00002820401【元長のみこ】-元長陽成第三二品式部卿天延四年薨七十六
GOSE00002820711【つねあきらのみこ】-常明延木御子母女御和子仁和源氏四品天慶六年薨
GOSE00002830901【兼輔朝臣】-延長五年任中納言超上臈五人八年兼右衛門督
GOSE00002850101【三条右大臣身まかりてあくる年の春】-承平二年八月四日薨同三年二月十三日仲平任右大臣左大将如元
GOSE00002850301【むすめの女御】-仁善子右大臣一女
GOSE00002850701【斎宮のみこ】-柔子延木同母
GOSE00002860203【庶明朝臣】-天暦五年正月権中納言従三位初叙三位時着大臣袍流例也
GOSE00002870801【七条后】-温子
GOSE00002880401【あつみのみこ】-敦実式部卿寛平第八天暦四年出家康保四年薨
GOSE00002900403【小野好古朝臣】-伊与国海賊純友追討也 天慶元年正月右少将二年正五位下四年五月二日従四位下同年正月事歟天暦元年参議六十大弐如元四年止大弐天延三年左大弁四年又任大弐康保四年致仕八十五

GOSE000029101 後撰和歌集巻第十六
GOSE000029102  雑(雑+哥<朱>)二
GOSE00002930806【きたのゝ行幸】-延喜十七年閏十月十九日幸北野野にみこしをつといふ岡あり
GOSE00002930901【枇杷左大臣】-于時中納言春宮大夫左兵衛督
GOSE00002980201【藤原敦敏】-清本宮少将ト書不知其由 清慎公一男母贈太政大臣女天慶六年左少将蔵人九年十一月正五位下天暦元年卒卅
GOSE00003000901【高津内親王】-桓武皇女
GOSE00003021001【賀朝法師】-御導師也
GOSE00003040301【武蔵】-つりとのゝみこの家に侍ける
GOSE00003110101【兼忠朝臣】-兼忠参議治部卿貞元親王子母昭宣公女

GOSE000031401 後撰和歌集巻第十七
GOSE000031402  雑(雑+哥<朱>)三
GOSE00003210421【大弐藤原おきのりの朝臣】-興範
GOSE00003210801【ひかきの嫗】-筑前国人
GOSE00003240701【故女四のみこのゝちのわさ】-勤子延木母更衣周子吏部王第四内親王真性柔順容止可観先帝鍾相愛親教筝之妙得音韵去年叙四品天慶元年十一月五日薨卅五于時右大臣権中納言右衛門督別当
GOSE00003271001【源昇朝臣】-左大臣融二男大納言民部卿延木十八年薨
GOSE00003290501【藤原もとよしの朝臣】-元善
GOSE00003310501【閑院大君】-宗于朝臣女

GOSE000033301 後撰和歌集巻第十八
GOSE000033302  雑(雑+哥<朱>)四
GOSE00003350101【源善朝臣】-従四位下左近中将延木元年正月左遷
GOSE00003360301【北辺左大臣】-信嵯峨第一源氏貞観十年薨五十九
GOSE12593370422【さくさめのとし】-庭訓左金吾説他家一同姑妻母名云々但又有顕綱朝臣説
GOSE12703400701【あひにあひて物思ころのわか袖はやとる月さへぬるゝかほなる】-古今
GOSE12733420101【ふかき思ひそめつといひし事のはゝいつか秋風ふきてちりぬる】-在恋五他本又同
GOSE12743420301【心なき身は草木にもあらなくに秋くる風にうたかはるらん】-在秋中
GOSE12913470101【山河のをとにのみきくもゝしきを身をはやなから見るよしも哉】-(無<朱>)古今
GOSE00003480605【ひとしきこのみこ】-均子寛平母中宮温子

GOSE000035101 後撰和歌集巻第十九
GOSE000035102  離別(別+哥<朱>)  羇旅(本無<朱>)
GOSE00003550301【おほくほののりよし】-大窪則善
GOSE00003591101【源のわたる】-済
GOSE00003610401【西四条の斎宮】-雅子母同勤子又配九条右大臣生高光恒徳公天暦八年八月薨四十五

GOSE000037101 後撰和歌集巻第二十
GOSE000037102  慶(慶$<朱>)賀(賀+哥<朱>) (伊波比<朱>) (無<朱>)哀傷
GOSE00003710709【ちゝの宰相】-未勘
GOSE00003711001【典侍あきらけい子】-御匣殿別当 佐時敦忠卿子母御匣殿別当天延三年右少弁春宮大進貞元元年正月正五下母譲同十一春宮亮
GOSE00003720205【太政大臣】-貞信公
GOSE00003720401【のりあきらのみこ】-章明三品弾正尹母兼輔卿女永祚二年九月薨
GOSE00003731101【ゆいせい法師】-惟済
GOSE00003740801【太政大臣】-貞信公
GOSE00003760201【命婦いさきよき子】-清子
GOSE00003770201【あつとし】-敦敏蔵人右少将
GOSE00003770601【あにのふくにて】-贈太政大臣延喜九年四月九日薨卅九于時権中納言左兵衛督
GOSE00003770901【返し】-可有作者歟諸本無之
GOSE00003790801【女四のみこの事とふらひ侍て】-天慶元年十一月事也
GOSE00003810805【左大臣のはゝ】-寛平源氏欣子母女御菅原衍子菅丞相女
GOSE00003830801【先坊うせたまひて】-文彦太子延喜廿一年三月廿一日薨廿一
GOSE00003840401【玄上朝臣女】-玄上延喜十九年参議刑部卿承平二年従三位三年薨七十八

4-4「後撰和歌集 天福二年本」行成本朱筆書き入れ一覧

作 品 歌 頁行字
GOSE000000101 後撰和歌集巻第一
GOSE00000010201 春(春+哥<朱>)上
GOSE00000010301 正月一日(正月一日$元日に<朱>)
GOSE00000010705 はる立日よめる(よめる$<朱>)
GOSE00000020811 えつかうまつらて(らて=すして<朱>)
GOSE00000030322 こ松ひきに(に+のへに<朱>)なん
GOSE00080030822 人も(も=に<朱>)
GOSE00080030824 つむやと(むやと=まれん<朱>)
GOSE00000030910 人(人+のとも<朱>)に
GOSE00000030914 をくれ(れ+侍<朱>)て
GOSE00000040201 (\<朱>)宇多院に卿
GOSE00100040501 (此本無<朱>)ふるさとのゝ
GOSE00000040601 はつ(はつ=はやき<朱>)春の哥とて
GOSE00000061001 藤原(藤原$中納言<朱>)兼輔朝臣
GOSE00000070608 御(御=天<朱>)覧
GOSE00000070610 せさせ(せさせ=もせしめ<朱>)よと
GOSE00000070703 ある蔵人(蔵人=くらむと<朱>)に
GOSE00210080409 わか身ふりぬる(ぬる=ゆく<朱>)
GOSE00250081006 ちらすも(すも=てまた<朱>)あら南
GOSE00260081123 見えまかふ(まかふ=わたる<朱>)哉
GOSE00280090323 家(家=山<朱>)つとにせん
GOSE00000090701 (本無此詞<朱>)年をへて
GOSE00330100201 (無<朱>)かきくらし
GOSE00000110203 紀(紀$中納言<朱>)長谷雄朝臣
GOSE00000111115 花を見やりて(やりて=ツカハシ<朱>)
GOSE00430120417 つねに(に=き<朱>)は松の
GOSE00000130801 (巻第一<朱>)」7ウ

GOSE000001401 後撰和歌集巻第二
GOSE00000140201 春(春+哥<朱>)中
GOSE00000150701 (+いと<朱>)おもしろきさくらを
GOSE00000160708 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000160912 つかう(う=む<朱>)まつりけるに
GOSE00000180311 見るよし(よし=やう<朱>)もあらまし
GOSE00000180501 大将御息所(三条右大臣女<朱>)
GOSE00000180708 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00620180825 花かけにして(かけにして=のかけにて<朱>)
GOSE00000190508 いひつかはし(し=せり<朱>)たりけれは
GOSE00000191001 (+右<朱>)衛門のみやすん所の
GOSE00000191014 うつまさ(さ+のもと<朱>)に侍けるに
GOSE00690200501 (\<朱>)匂こき
GOSE00700200701 (\<朱>)時しもあれ
GOSE00710200901 (\<朱>三首本無<朱>)わかために
GOSE00000210302 よみ(み=む<朱>)てたてまつれと
GOSE00000210608 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00760220123 なす(なす=見る<朱>)よしも哉
GOSE00000230801 (巻第二<朱>)

GOSE000002401 後撰和歌集巻第三
GOSE00000240201 春(春+哥<朱>)下
GOSE00830250201 (本無<朱>)千世ふへき
GOSE00000270306 花の(の+いと<朱>)
GOSE00000270314 おもしろかりける(る+えた<朱>)を
GOSE00000270717 心させるやうにもあらて(て=す<朱>)
GOSE00000281112 いてたりけるに(に=を見つけて<朱>)
GOSE01010290818 わか物にして(にして=なりと<朱>)
GOSE01040300902 宮こ人(こ人=人は<朱>)
GOSE00000301014 のちかの(かの=も時々<朱>)家に
GOSE01100320613 猶(猶=ぬれ<朱>)こそぬれめ
GOSE01190350214 けふ(けふ=いま<朱>)はちるとや
GOSE00000350308 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000360208 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000360509 まかりて(て=わたり<朱>)侍けるに
GOSE01330380703 ちること(こと=とき<朱>)の
GOSE01360390514 春なれは(なれは=ひすら<朱>)
GOSE01390400306 とはれてふれは(とはれてふれは=ゆかてへぬれは<朱>)
GOSE00000400508 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000410603 よしいひて(いひて=のせうそこら<朱>)侍ふみのおくに
GOSE00000420301 (巻第三<朱>)

GOSE000004301 後撰和歌集巻第四
GOSE00000430201 夏(+哥<朱>)
GOSE00000430308 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE01780500601 玉(玉=から<朱>)匣
GOSE00000500706 物いふ(いふ=のたうふ<朱>)女に
GOSE01840520201 葦引の(葦引の=ふるさとの<朱>)
GOSE00000540608 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000570608 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000571001 (本題しらす<朱>)みな月はらへしに
GOSE00000580601 (巻第四<朱>)

GOSE000005901 後撰和歌集巻第五
GOSE00000590201 秋(秋+哥<朱>)上
GOSE00000590313 家の歌合に(に=のうた<朱>)
GOSE02190590911 君はつれなし(し=く<朱>)
GOSE00000600612 いひ(いひ=のたうひ<朱>)をこせて侍ける
GOSE00000610306 いひ(いひ=のたうひ<朱>)つかはして侍けれは
GOSE00000610609 よみひとも(も=しらす<朱>)
GOSE00000620401 七日(七日=なぬか日に<朱>)女のもとに
GOSE00000620809 女のよみて侍ける(+よみ人しらす<朱>)
GOSE00000621001 七日(七日=なぬかのよ<朱>)人のもとより
GOSE02310630107 こひ/\てあは(は=ひ見<朱>)むと思
GOSE00000630901 七日(七日=なぬかひに<朱>)越後蔵人に
GOSE00000640201 七日(七日=なぬか日<朱>)
GOSE02410640802 けふ(ふ=さ<朱>)よりは
GOSE02410640816 そこゐ(\<朱>)そよみ清本奥義釈之(本用之<朱>)家本用そこゐ
GOSE02440650201 (無<朱>)秋くれは
GOSE00000650701 七月八日のあした(七月八日のあした=本なぬかのよの又のあした<朱>)
GOSE00000660102 思事(事=ところ<朱>)侍て
GOSE00000690801 (巻第五<朱>)

GOSE000007001 後撰和哥集巻第六
GOSE00000700201 秋(秋+哥<朱>)中
GOSE00000700308 秋哥めし(し+あり<朱>)けれは
GOSE00000750308 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000790508 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE03140791009 わか袖ひ(ひ\<朱>)とつ
GOSE03140791009 清本ひつと 家本(\<朱>)ひとつ也
GOSE00000810801 八月十五夜(八月十五夜=は月のとうかあまりいつかのよ<朱>)
GOSE00000830601 八月十五夜(八月十五夜=はつきのとうかあまりいつかのよ<朱>)
GOSE00000830808 秋哥めし(し+あり<朱>)けれは
GOSE00000840208 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE03430840801 (無<朱>)名にしおへは
GOSE03440841007 織女にゝたる物(物=花<朱>)哉
GOSE00000850901 (\<朱>)年ころ
GOSE00000860801 (巻第六<朱>)

GOSE000008701 後撰和歌集巻第七
GOSE00000870201 秋(秋+哥<朱>)下
GOSE00000870908 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE03750910901 (有<朱>)はつしくれ
GOSE00000930108 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00000950501 九月九日(九月九日=なか月のこゝぬか<朱>)
GOSE00000950808 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00001001108 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE04321020611 秋の花(花=きく<朱>)見れは
GOSE00001030108 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00001040808 おなしつこもりに(に=の夜<朱>)
GOSE00001041101 (巻第七<朱>)

GOSE000010501 後撰和歌集巻第八
GOSE00001050201 冬(冬+哥<朱>)
GOSE00001050308 よみ人も(も$しらす<朱>)
GOSE00001070408 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00001080208 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00001140816 いひ(いひ=のたうひ<朱>)わたり
GOSE00001140901 侍(侍$)けるを
GOSE00001150401 (巻第八<朱>)

GOSE000011601 後撰和歌集巻第九
GOSE00001160201 恋(恋+哥<朱>)一
GOSE00001160405 ことありて(て+又<朱>)あひかたく
GOSE00001220308 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE05341220807 いとゝ雲井の(雲井の=しらくも<朱>)おほそらに
GOSE05451240920 色まさり(まさり=かはり<朱>)けり
GOSE00001260407 忘草(忘草=萱草の花<朱>)にふみをつけて
GOSE00001270608 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE05571270904 いはせ山(山=河<朱>)
GOSE00001320808 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE05911330322 折(折=時<朱>)もこそあれ
GOSE00001340118 名たちけれは(れは=るをきゝて<朱>)つかはしける
GOSE05981340624 ゆめの見ゆる(の見ゆる=とおもふ<朱>)なりけり
GOSE00001341201 (巻第九<朱>)

GOSE000013501 後撰和歌集巻第十
GOSE00001350201 恋(恋+哥<朱>)二
GOSE00001360920 物なといひ(いひ=のたうひ<朱>)てのち
GOSE00001370507 をと(と+も<朱>)せさりけれは
GOSE00001390705 こまちかあね(あね=いとこ<朱>)
GOSE00001420704 おとこ侍(侍=あひそへる<朱>)女を
GOSE06341440501 (無<朱>)人はいさ
GOSE06481470401 ふしのねの(ふしのねの=かれぬ身の<朱>)
GOSE00001480408 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00001500103 おほつふね(おほつふね=在原棟梁女<朱>)
GOSE06611501002 住吉(吉=の江<朱>)の松にたちよる
GOSE06711530617 なくさむともなきに(に=ヲ<朱>)
GOSE06791550804 とを山と(と=す)り清本(\<朱>)両説共用(\<朱>可用スリ<朱>)
GOSE00001560503 ちかう(う+もめし<朱>)よせられさりけれは
GOSE06821560715 誰かなこその関をすへけん(誰かなこその関をすへけん=あひみぬせきをたれかすへけん<朱>)
GOSE00001570606 人につかはし(つかはし=のたうひ<朱>)ける
GOSE00001620501 (巻第十<朱>)

GOSE000016501 後撰和歌集巻第十一
GOSE00001650201 恋(恋+哥<朱>)三
GOSE00001650301 女(女+のもと<朱>)につかはしける
GOSE00001670308 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00001930411 せみのから(から=もぬけ<朱>)を
GOSE00001931101 (巻第十一<朱>)

(98オ)
GOSE000019501 後撰和歌集巻第十二
GOSE00001950201 恋(恋+哥<朱>)四
GOSE00001950301 女(女+のもと<朱>)に
GOSE08001960913 立いてゝ(ゝ=は<朱>)よるほともなく
GOSE00001971002 物いひ(いひ=のたうひ<朱>)ける女の
GOSE00001990408 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00002000814 ひさしう(う+まうて<朱>)こさりけれは
GOSE00002011008 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00002201201 (巻第十二<朱>)

GOSE000022101 後撰和歌集巻第十三
GOSE00002210201 恋(恋+哥<朱>)五
GOSE00002210305 在原業平朝臣(此本又同<朱>)
GOSE09032240901 (\<朱>)はちすはの 他説はすなはの(可付家説<朱>)
GOSE09162280701 (本まて<朱>)伊勢の海のあまのまて(て=\<朱>)かた
GOSE00002290601 俊子(本としこ<朱>)
GOSE000022908a05 (\<朱>)兼茂朝臣のむすめ
GOSE00002290901 よみ人しらす(よみ人しらす=兵衛<朱>)
GOSE00002310801 本院のくら(本院のくら=ちこ<朱>)
GOSE00002311008 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00002380701 左大臣(左大臣=右大臣<朱>)
GOSE00002390303 中将内侍(中将内侍=宮内侍<朱>)
GOSE00002400607 ちゝの左大臣(左大臣=ひたりのおほいまうちきみ<朱>)
GOSE00002480801 (巻第十三<朱>)

GOSE000024901 後撰和歌集巻第十四
GOSE00002490201 恋(恋+哥<朱>)六
GOSE00002520702 物いひ(いひ=のたうひ<朱>)わひて
GOSE00002570701 (\<朱>)女三のみこに
GOSE00002570713 あつよしのみこ(こ+に<朱> 女一のみこ<朱>)
GOSE00002691101 (巻第十四<朱>)

GOSE000027101 後撰和歌集巻第十五
GOSE00002710201 雑(雑+哥<朱>)一
GOSE10752710616 千世(千世=のへ<朱>)のふるみち
GOSE00002710701 おなし日(おなし日$仁和のみかとせりかはの行幸したまひける日<朱>)
GOSE00002720101 (本無<朱>)(\<朱>)行幸の又の日なん
GOSE00002751105 はちすのはい(はい=ひは<朱>)をとりて
GOSE10882760106 はちすはのはひ(はひ=ひは<朱>)にそ人は
GOSE00002780401 右衛門(右衛門=ゆけひ<朱>)
GOSE00002780606 たゝみあへて(たゝみあへて=ついてありて<朱>)と
GOSE00002820204 (江御 注也<朱>)大江玉淵朝臣女(女+つくしなる名をかくそ申なる<朱>)
GOSE00002850501 かの女御(女御=やすむ所<朱>)
GOSE11122860306 いにしへも契(契=キサシ<朱>)てけりな
GOSE00002890401 (本無<朱>)四条御息所女
GOSE00002900601 (巻第十五<朱>)

GOSE000029101 後撰和歌集巻第十六
GOSE00002910201 雑(雑+哥<朱>)二
GOSE00002921001 あつ(つ$き<朱>)たゝの朝臣の母
GOSE00002930502 延喜(喜$長<朱>)御時
GOSE00002930813 み(み=おほん<朱>)こしをかにて
GOSE00002980201 (此本宮少将<朱>)藤原敦敏
GOSE11563010320 ちる花(花=本はの<朱>)春にあへること
GOSE00003080314 六七年(六七年=むとせ<朱>)許に
GOSE00003081001 俊子(俊子=いへぬしとも<朱>)
GOSE00003121008 蔵人(蔵人=くらむと<朱>)
GOSE00003130501 (巻第十六<朱>)

GOSE000031401 後撰和歌集巻第十七
GOSE00003140201 雑(雑+哥<朱>)三
GOSE00003140504 遍昭(遍昭=真性法し<朱>)侍りと
GOSE00003140903 遍昭(遍昭=真性法師<朱>)
GOSE00003151005 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00003170102 前坊(坊=東宮<朱>)おはしまさすなりてのころ
GOSE00003180908 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE12163200923 色はわかため(め=に<朱>)
GOSE00003280608 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00003320101 (巻第十七<朱>)

GOSE000033301 後撰和歌集巻第十八
GOSE00003330201 雑(雑+哥<朱>)四
GOSE00003370110 あとうかたり(あとうかたり=あとかたり<朱>)の心を
GOSE12593370422 さ(さ\<朱>)くさめのとし
GOSE00003370703 つねに(に+まうて<朱>)くとて
GOSE12913470101 (無<朱>)山河の
GOSE00003470708 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00003500701 (巻第十八<朱>)

GOSE000035101 後撰和歌集巻第十九
GOSE00003510202 離別(別+哥<朱>)  羇旅(本無<朱>)
GOSE00003560908 よみ人も(も=しらす<朱>)
GOSE00003590301 友則(友則=こせのともより<朱>)かむすめの
GOSE00003590609 まかるとて(て+いさ<朱>)きよいこの命婦に
GOSE00003610414 くたり(り+侍りたうひ<朱>)給ける
GOSE00003640103 羇旅歌(別之同巻<朱>)
GOSE00003670702 うち(ち+の<朱>)とのといふ所を
GOSE00003680402 真静(静=性<朱>)法師
GOSE00003680608 山ふみ(山ふみ=遊覧<朱>)したまうて
GOSE00003700301 (巻第十九<朱>)

GOSE000037101 後撰和歌集巻第二十
GOSE00003710201 慶(慶$<朱>)賀(賀+哥<朱>) (伊波比<朱>) (無<朱>)哀傷
GOSE00003720417 あそひ(あそひ=管弦ら<朱>)し侍けるに
GOSE00003770101 哀傷哥(賀之同巻也<朱>)
GOSE00003800704 かさねて(て+そへて<朱>)つかはしける
GOSE00003810801 七(七=ふん<朱>)月許に
GOSE00003830303 京極御息所(御息所=のみやむところ<朱>)
GOSE000039004 (巻第二十<朱>)」196オ

5.周辺と関連

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