201041日掲載

201041日更新

 

江帥集

江帥集(冷泉家時雨亭叢書第18巻 朝日新聞社 1997年8月)翻刻本文

 

江帥集」は大江匡房(長久二年〈1041〉〜天永二年〈1111〉)の私家集である。大江匡房は、信濃守大学頭成衡の子。匡衡は曾祖父、赤染衛門は曾祖母。大江氏の嫡流として漢学を修め、天喜四年十六歳で文章得業生になり、二十七歳で三帝の東宮学士、二十九歳で蔵人と左衛門権佐と右小弁を兼ねた。永長二年(1097)大宰権帥を兼任、大江氏の「江」と権帥の「帥」をとって「江帥」と号したため、それが家集名となった。学識・詩文に秀れており、傀儡子記・洛陽田楽記・江家次第・続本朝往生伝など著書も多い。

「江帥集」の現存伝本は次の三種がある。

  (1)宮内庁書陵部蔵「江帥集」(五〇一・一五三)(523首「新編国歌大観」3巻底本)

  (2)有吉保蔵「匡房集」(131首「新編国歌大観」7巻収録))

  (3)京都府立総合資料館蔵「匡房卿家集」(八三一・八九、松岡経平写)

 

 冷泉家時雨亭文庫蔵本は、「宮内庁書陵部蔵本」(五〇一・一五三)の親本。

 

《書誌・研究情報》

書名「江帥集」(外題)

綴方 綴葉装1帖

寸法 縦16.8cm×横14.8cm

表紙 四遠菱文楮打紙

見返し 本文共紙

外題 藤原定家筆「江帥集 匡房卿」(表紙中央に打付書)

料紙 斐楮交漉紙 全7括

第1括(6紙16丁、見返し1丁)第2括(7紙14丁)第3括(8紙16丁)第4括(7紙14丁)第5括(6紙12丁)第6括(9紙18丁)第7括(3紙6丁、見返し1丁)

本文 墨付1オから25オ8行目まで 1面8〜11行書

書式 和歌は2行書き、詞書は2字下げ

筆者 藤原定家 外題「江帥集 匡房卿」、1丁表(「春」〜「かすみ」)

   定家側近の人(1丁裏〜86丁表)

本文系統 「宮内庁書陵部本」(五〇一・一五三)の親本

集付 後(後拾遺集)1首(23

   金(金葉集)4首(62101122444

   詞(詞花集)1首(39

   千(千載集)1首(111

   新(新古今集)6首(868997116123377

続(続後撰集)4首(3・168174453

 

《参考文献》

有吉保「江帥集解題」(『新編国歌大観』第3巻 角川書店 昭和60年5月)

田中登「江帥集解題」(『冷泉家時雨亭叢書』第18巻 朝日新聞社 1997年8月)

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