201041日掲載

201041日更新

 

伊勢大輔集

伊勢大輔集」(冷泉家時雨亭叢書第17巻 平安私家集4 199612翻刻本文

 

 「伊勢大輔集」は伊勢大輔(生没年未詳)の私家集である。大中臣輔親の女で、高階成順の妻。寛弘五年(一〇〇八)頃、一条天皇の中宮彰子のもとに出仕した。

「伊勢大輔集」の現存伝本は次の三系統に分類される。

 (一)群書類従本系(150首)(「私家集大成」T系統・「新編国歌大観 第7巻」底本)

 (二)東海大学図書館蔵伝良経筆本系(174首)(「私家集大成」U系統・「新編国歌大観 第3巻」底本)

 (三)宮内庁書陵部本(五〇一・二二六)(127首)(「私家集大成」V系統の底本)

 

 冷泉家時雨亭文庫蔵本は、「宮内庁書陵部蔵本」(五〇一・二二六)と同系統だが、3首少ない写本である。

 

《書誌・研究情報》

書名「伊勢大輔集」(外題)

綴方 綴葉装1帖

寸法 縦21.7cm×横13.8cm

表紙 茶色地の蝋箋紙 二重丸に蝶・唐草文様を萩の唐草文でからめた文様 なお同表紙に、『実方集』(天理図書館蔵、天理図書館善本叢書4所収)、『興風集』(大阪青山短期大学蔵、復刻日本古典文学館)、『是則集』(大阪青山短期大学蔵)、『仲文集』(冷泉家時雨亭文庫蔵、冷泉家時雨亭叢書17所収)、『斎宮女御集』裏表紙(同)、『発心和歌集』(同)、『公忠朝臣集』(大東急記念文庫蔵 善本叢書)、『相模集』(浅野家蔵 古典保存会)がある

見返し 本文共紙

外題 藤原定家筆「伊勢大輔集」(表紙中央に打付書)

料紙 斐紙 全3括

第1括 8紙16丁(見返し1丁、本文1オ〜15ウ)

      第2括 3紙6丁(本文16オ〜21ウ)

      第3括 6紙12丁(本文22オ〜25オ、遊び見返し8丁)

内題 「伊勢大輔」

本文 墨付1オから25オ8行目まで 1面8〜11行書

書式 和歌は2行書き、詞書は4字下げ

筆者 藤原定家 外題「伊勢大輔集」、内題「伊勢大輔」

   定家側近の人

本文系統 「宮内庁書陵部本」(五〇一・二二六)と同系統

集付 後拾(後拾遺集)13首(7・9・232837464755617497106107

   詞花(詞花集)2首(5365

   新古(新古今集)5首(101886104105

 

《参考文献》

上野理「伊勢大輔集解題」(『新編国歌大観』第3巻 角川書店 昭和60年5月)

田中登「伊勢大輔集解題」(『冷泉家時雨亭叢書』第17巻 朝日新聞社 199612月)

久保木哲夫『伊勢大輔集注釈』(私家集注釈叢刊2 日本古典文学会 平成4年)

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