■研究史・参考文献
1967年(昭和42年)7月 呉文炳『定家殊芳』(吉田幸一「解題」)
■研究情報
《吉田》「定家自筆本。竪一三・二×横一三・六の小型桝型本、胡蝶装。緞子帙入。中箱の題簽金泥にて「紀伊集」とあり、黒漆塗外箱の外題に「定家卿筆 一宮紀伊集 了延折紙」とある。定家自筆本たること疑ひない古写本である。表紙は鳥の子薄鼠地に金銀の箔を散らし、中央に「一宮紀伊」と書題簽がある。これは正しく定家の筆である。見返しは本文と共紙で鳥の子紙、本文は二折より成り、第一折五枚、第二折も五枚、計二十丁、初めに白紙一丁おき、墨付十六丁、終三丁は白紙である。」(吉田幸一『定家殊芳』「解題」57頁)