国文学21CプロジェクトSince 11/1/1998
Last updated 11/15/2011(ver.13-4)
最新情報:「源氏物語」(ver.2-1 2011年3月2日更新)

《過去に受けた公的研究費助成》
平成7年度科研費「一般研究(C)」助成 課題番号07801057
平成8年度科研費「萌芽的研究」助成 課題番号08871047
平成11年度科研費「研究成果公開促進費データベース」助成 課題番号501031
平成19年度~22年度科研費「基盤研究(A)」助成 課題番号19202009(連携研究者)
平成21年度科研費「研究成果公開促進費データベース」助成 課題番号218013
当ホームページの作成には、以上の研究費助成を受けております。


国文学21Cプロジェクト

藤原定家の著作と平安朝古典籍の書写校勘に関する総合データベース


 藤原定家自筆『明月記』治承4年<1180>「九月 世上乱逆追討雖満耳不注之/紅旗征戎非吾事」
(藤原定家<19歳>自筆浄書本1巻 天理大学付属図書館蔵 「天理図書館開館60周年記念所蔵名品図録」より)

定家本研究情報交流センター(定家本古典籍データベース研究会)

設立の趣旨


 日本の古典文学を、いつでも、どこからでも、誰でもが、自由に読めたらいいな、そんな思いで作りました。まずは読めるテキストを。そして、使えるテキストを。古典文学には本文校訂という基礎作業が必要です。自らが校訂したテキストで、しかも日本の古典文学を専攻する国内外の学生や研究者がレポートや論文を書く上でも、使えるテキストを提供したい。さらには無限の可能性を追求したい。そうした思いでこのセンターを立ち上げました。
 紙の本には分量的にも著者の力量的にも何かと限界がありますが、インターネットでは相互のリンクによって無限に繋がっていく世界があります。また紙の本には文字と写真という表現に限界がありますが、インターネットでは文字、画像は言うに及ばず、音声、動画などといったマルチメディアの世界が可能です。またメールによって発信者と利用者との間の相互交流も容易です。自分ではできないことを誰かがやってくれます。それをリンクで繋げることによって無限の世界が拓かれて行きます。
 学術雑誌や学術書に盛り込まれた情報は、編集委員会の判定や編集者の判断を通過することによって、ある一定の成果ありと認められたものが掲載また出版されるものですが、インターネットの情報は、誰でもが自由に発信することができるゆえに、夜空の星のように無数に存在し、しかも玉石混交の情報です。しかし、頻繁に利用されている情報は、検索エンジンを使用すれば上位の目につきやすいところに出てきます。そこには一種の競争原理が働いています。
 またインターネットの情報は、紙の本のように固定的ではありません。何時改変されるか知れないという不安情報ですが、紙の本の情報のように一度掲載されたら以後は容易には変更されない不動の情報、データベースとしての存在ももちろん大切ですが、また一面で、常に更新されるところにその存在意義があります。すなわち、未完成品の情報あるいはリアルタイムの情報という点に意義があると考えます。
 国文学の研究者が完成された論文は論文として、インターネットの世界にそれのみを発表するだけでなく、今現在自分の持っている情報やアイデアを互いに発信あるいは交流し合ったら、この学問もどんなにか開かれた世界となり、また前進することになるでしょうか。そんな意味で、論文発表のみならず、あえて「研究ノート」の公開ということにも意義が感じられます。
 研究者一人一人の力にはやはり限界があります。また寿命にも限りがあります。それが、大学あるいは研究機関というような、いわば法人化した組織や機能でもって、各大学が、あるいは国文学研究室が、互いに競い合って、それぞれの所で所有している写本や刊本などをデジタル画像で公開し、さらには翻刻あるいは整定したテキストデータを公開したり、注釈や現代語訳、解説、研究などといった今現在の研究情報を公開して行ったら、どんなにか面白い世界が出現するかと胸がわくわくしてきます。
 最後に、有益な情報というものは、一人の発信者が命終えても、次の世代へと引き継がれて行く。そして、前のものとはまた違った形で工夫が凝らされた新しいものが作られて行く。それが代々と引き継がれて、豊かな国文学の世界が作られて行く、そんなことを夢みて、これまでの私の研究の経緯から「藤原定家の著作と平安朝古典籍の書写校勘に関する総合データベース」(定家本研究情報交流センター 高千穂大学教養部渋谷栄一研究室)を立ち上げました。その内容たるや微々たるものですが、今後中身の充実を図っていく所存です。何とぞ御支援と御協力のほどをお願い申し上げます。

1998年11月 1日 制定
1999年11月 1日2改定
2004年11月 1日3改定
2004年11月12日4改定


利用規定


第1条 当データベースの利用資格は、特に設けない。
第2条 当データベースは、国文学の学術研究及び教育教材を目的として作成されたものであるから、営利目的で利用することは禁じる。
第3条 当データベースを、ダウンロードしたり、また加工したりすることについては、禁じない。ただ、後者の場合については、それを発表したりまた公開するに当たっては、当データベースを加工したものである旨、明記していただきたい。
第4条 当データベースは、随時更新されるものであるから、利用されるに当たっては、そのversionに注意していただきたい。以上。

1998年11月1日制定

検索マニュアル


1 当データベースは、(1)定家本に関する書誌・研究情報、(2)定家本テキストデータベース、(3)定家本画像データベースからなり、(1)と(2)と(3)の一部は、「高千穂大学渋谷栄一(国語・国文学)研究室」のインターネットホームページ上に公開されている。(3)の定家自筆本画像データベース(全文・文字 2種)は、現在、マッキントッシュMOフロッピィに保存されている。
2 当データベースは、ネットスケープをはじめとするインターネット上の検索機能によって容易に閲覧検索できる。
3 当データベースをダウンロードして利用する際には、それぞれのエデイタの検索機能によってさらなる閲覧検索ができる。
4 当データベースを利用して論文を書いたり、また加工して新しいデータベースを作成して公開した場合には、その旨を明記してほしい。
5 利用方法については、各データの凡例に記してある。なお、定家本画像データベースの利用に関しては、研究目的に限ります。直接申し出てください。

1998年11月1日制定
2006年11月6日改訂



■国文学関係リンク集
日本文学原本画像検索データベース(社団法人 私立大学情報教育教会)

■研究情報検索関係
GeNii学術コンテンツ・ポータル(国立情報学研究所)
……GeNii(NII学術コンテンツ・ポータル)はサービスを終了しました。

最先端学術情報基盤の推進国立情報学研究所(一般向け)
……CiNii(NII論文情報ナビゲータ)やKAKEN(科学研究費補助金データベース)など、大学図書館や学協会、研究者との協力のもとに構築してきた学術コンテンツを総合的に提供するサービスです。

■学会関係
全国大学国語国文学会
中古文学会
中世文学会
和歌文学会

【総記】

  1. 藤原定家の古典籍書写に関する研究文献目録
  2. 藤原定家の古典籍書写年譜
  3. 藤原定家の古典籍書写文献目録
  4. 定家本奥書集成
  5. 定家本表紙画像集
  6. 定家書跡変遷史と定家仮名遣い

第1部 著作撰集関係

    【私家集】