2010年4月1日掲載
2010年4月1日更新

道成集

底本 複製本「道成集」(尊経閣複製叢刊 昭和10年10月)翻刻本文

《書誌・研究情報》

「道成集」は、盛明親王孫で則忠の男、源道成の私家集である。生年は未詳、長元九年(一〇三六)没とされる。右馬権頭、信濃守、隠岐守などを歴任して、正四位下が極位。勅撰集の入集歌は後拾遺集の一首のみである。
「道成集」の諸伝本はすべて同系統で、全二〇首から成る。尊経閣文庫本等は、そのうちの13首を収録する伝本。藤原定家筆の「道済集」は「道成集」の誤りである。新編国歌大観では小沢芦庵校訂本の一つである龍谷大学蔵「四十人集」(〇二二・五九一)所収本を使用している。

書名「道済集」

所蔵者 前田尊経閣文庫 粘葉装零巻一冊 五葉十面
    関戸有彦氏蔵 断簡二面
    木村徳衛氏蔵 断簡一面

表紙 青地小亀甲蝋箋
外題 藤原定家筆「道済集」(表紙中央上 打付書)
料紙 布目鳥の子・唐紙・蝋箋 雲母胡粉彩色
綴方 粘葉装(一時期、大和綴)

《参考文献》

育徳財団「国宝別本道済集詳説」(尊経閣複製叢刊 昭和10年10月)
杉谷寿郎「道成集解題」(『新編国歌大観』第7巻 角川書店 平成元年4月)

inserted by FC2 system