底本 複製本「入道右大臣集」(尊経閣叢刊 昭和18年3月) 翻刻本文 「入道右大臣集」とは藤原道長の次男藤原頼宗(正暦四993~康平八1065)の歌集である。
藤原頼宗の家集として、6本が知られている。
①彰考館文庫蔵「頼宗集」
②書陵部蔵(一五〇・七三九 旧阿波国文庫本)「入道右大臣集」
③尊経閣文庫蔵「入道右大臣集」
④静嘉堂文庫蔵「入道右大臣集」
⑤岡山ノートルダム清心女子大学蔵「堀河右大臣頼宗公集」
⑥岡山ノートルダム清心女子大学蔵「堀河右大臣頼宗公集」
基本的にはいずれも同系統で、特に異本というほどの差異はないとされる。
尊経閣蔵本は、現存伝本中最も書写が古く、本文の上でも中心的な役割りを果たす。
縦二〇・三㎝×横一六・〇㎝の列帖装
「入道右大臣集」(扉)
墨付 1丁表から29丁裏まで
5丁表0011「あふことを」から6丁裏0014「ゆきなれ」までが藤原定家による補写部分である。