201041日掲載

201041日更新

 

斎宮女御集

「斎宮女御集」(冷泉家時雨亭叢書第17巻 平安私家集4 199612翻刻本文

 

 「斎宮女御集」は斎宮女御徽子女王(九二九〜九八五)の私家集である。斎宮女御は醍醐天皇の皇子重明親王と太政大臣藤原忠平女寛子を父母として、延長七年に生まれ、寛和元年に薨じた。承平六年(九三六)八歳の時に斎宮に卜定され、天慶八年(九四五)母の喪によって退下した。天暦二年(九四八)、二十歳で村上天皇に入内し、翌年女御となった。貞元二年(九七七)に娘の斎宮規子内親王に従い伊勢へ下ったことは、源氏物語の六条御息所のモデルとなった。

 斎宮女御集の現存伝本は次の四系統に分類される。

  (一)宮内庁書陵部本(五〇一・一六二)(163首 私家集大成T類本)

  (二)西本願寺本三十六人集系統(265首 私家集大成U類本・新編国歌大観底本)

  (三)正保版歌仙家集本系統(102首 私家集大成V類本)

  (四)小島切(私家集大成W類本)

 冷泉家時雨亭文庫蔵本は、宮内庁書陵部本(五〇一・一六二)の親本である。

 

《書誌・研究情報》

書名 藤原定家筆「斎宮女御集」(外題) 「斎宮女御」(内題)

綴方 綴葉装1帖

寸法 縦20.0cm×横15.8cm

表表紙 枝折梅文彩箋

後表紙 茶色地の蝋箋紙 二重丸に蝶・唐草文様を萩の唐草文でからめた文様 なお同表紙に、『実方集』(天理図書館蔵、天理図書館善本叢書4所収)、『興風集』(大阪青山短期大学蔵、復刻日本古典文学館)、『斎宮女御集』裏表紙(冷泉家時雨亭文庫蔵、冷泉家時雨亭叢書17所収)、『発心和歌集』(同)、『伊勢大輔集』(同)がある

見返し

外題 藤原定家筆「斎宮女御集」(表紙中央上方に打付書)

料紙 楮斐混漉紙 全4括

第1括 6紙12丁(第2紙が扉 第3紙表から本文)

         第2括 4紙8丁(外側厚手の斐楮混漉紙3紙、内側薄手の斐楮混漉紙1紙 11オ〜18ウ)

         第3括 1紙2丁(薄手の斐楮混漉紙1紙 19オ〜20ウ)

         第4括 3紙6丁(薄手の斐楮混漉紙1紙 21オ〜26ウ)

内題 「斎宮女御」(扉裏)

本文 墨付1オから26オ5行目まで 1面10行から11行書

書式 和歌は2行書き、詞書は2字下げ

筆者 藤原定家(外題「斎宮女御集」、集付)

   他は未詳(定家監督下の身辺の人)

本文系統 宮内庁書陵部本(「私家集大成T類本」)の親本

集付 拾(拾遺集)3首(106107115

後拾(後拾遺集)3首(45117160

新(新古今集)2首(125148

 

《参考文献》

森本元子『私家集と新古今和歌集』(明治書院 昭和49年)

片桐洋一・福嶋昭治「斎宮女御集解題」(『新編国歌大観』第3巻 角川書店 昭和60年5月)

片桐洋一「斎宮女御集解題」(『冷泉家時雨亭叢書』第17巻 朝日新聞社 199612月)

 

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