201041日掲載

201041日更新

 

藤六集

「藤六集」(冷泉家時雨亭叢書第17巻 平安私家集4 199612翻刻本文

 

 藤原輔相は藤原長良の孫で、越前守弘経の子(六男)、無官。「六位」であったので藤六と呼ばれたか、という。また弘経の「六男」であったので藤六といったものか。拾遺集物名部に三七首入集する。

「藤六集(輔相集)」の現存伝本は、冷泉家時雨亭文庫蔵本とその忠実な模写本である宮内庁書陵部蔵本(五〇一・一三一)の二本のみである。

 冷泉家時雨亭文庫蔵「藤六集」には、藤原定家、その子為家による本文への加筆訂正が見られ、御子左家の重代にわたる校訂作業が興味深い。

 

《書誌・研究情報》

書名「藤六集」(外題)「輔相集」(内題)

綴方 大和綴1帖

寸法 縦15.9cm×横14.9cm

表紙 四遠菱文彩箋

見返し

外題 藤原定家筆「藤六集」(表紙中央上方やや左寄りに打付書)

料紙 楮紙混漉 第1折 5紙10丁(第1丁を表紙、第2丁を扉とし、第3丁より本文)

内題 藤原定家筆「輔相集」(扉裏)

本文 墨付1オから8オ7行目まで 1面10行〜11行書

書式 和歌は2行書き、詞書は2字下げ

筆者 藤原定家(外題「藤六集」、内題「輔相集」、勘物「<越前権守弘経/六男也>/    弘経 昭宣公弟云々」、集付「拾」、加筆訂正の一部)、藤原為家(加筆訂正の一部)

   他は未詳(定家監督下の身辺の人)

本文系統 宮内庁書陵部本(「新編国歌大観」「私家集大成」の底本)の親本

集付 拾(拾遺集)2首(5・15

勘物 「<越前権守弘経/六男也>

    弘経 昭宣公弟云々」(藤原定家筆)

《参考文献》

坂口和子「藤六集解題」(『新編国歌大観』第3巻 角川書店 昭和60年5月)

片桐洋一「藤六集解題」(『冷泉家時雨亭叢書』第17巻 朝日新聞社 199612月)

inserted by FC2 system